ウェアラブル通信システムの選定
代表的な通信方式
ウェアラブル通信を実現する方法は多くありますが、ここでは代表的な2つのネットワーク構成を紹介します。用途に適した通信方式のウェアラブル通信システムを選定してください。
直接通信方式
- サーバは通信を確立するだけで、映像音声は直接通信(P2Pと呼ぶ)します。通信経路は全て暗号化されます。
- ただし、セキュリティ等の理由でP2Pに失敗した場合はサーバ経由(TURNと呼ぶ)で通信します。
サーバ通信方式
- サーバで暗号を解いて映像音声を受け、再度暗号化して映像音声を送ります(SFUと呼ぶ)。
- サーバで録画できます。録画ファイルはクラウド上で便利に共有できるものが多いです。
2つの方式を比較します。直接通信方式はコストに優れ、サーバ通信方式ではサーバ録画できることが魅力です。
直接通信方式 | サーバ通信方式 | |
---|---|---|
サーバ録画 | できません。ただし、スマホやPCで録画できます。 | できます。録画ファイルをクラウド上で手軽にシェアできます。 |
コスト | サーバ負荷が低いので低コストです。 | サーバ負荷が高いので高コストです。1万円以上/ユーザで運用されることが多いようです。 |
暗号化 | 通信経路全体で暗号化されていて、サーバを運用する会社ですら盗み見できません。 | サーバで暗号は解かれますが、一般に第三者がサーバ上のデータを盗むのは不可能です。 |
大人数同時通話 | スマホの負荷が高くなるので、スマホから大人数に通信するのは困難です。一般に数人までしか通話できません。 | 実現できますがサーバ負荷が高くなりコストが上昇します。 |
通信遅延 | 一般に低遅延と言われています。 | 一般に気にならないレベルです。 |
通信方式選定のポイント
サーバ録画が必要ならサーバ通信方式、そうでないなら直接通信方式がお勧めです。
用途と通信方式
安全パトロール、安全巡視
安全パトロール、安全巡視は頻繁に行われるため、録画をすると録画ファイルが巨大になり、サーバ通信方式では高コストになりやすいです。クラウド上で手軽にシェアする必要がないのであれば直接通信方式をお勧めします。
遠隔作業支援
PCかスマホで録画でき、クラウド上で速やかにシェアする必要も薄いので直接通信方式をお勧めします。
遠隔臨場
遠隔臨場は使用頻度が低いのでランニングコストを優先するのか、発注者側でサーバ録画が重要なのかで選定されると良いです。
生産/製造支援
リモートでの勉強会などで大人数で作業動画をシェアするならサーバ通信方式がお勧めです。単純に作業を指示するだけであれば直接通信方式で十分です。
救命救急
要救助者の状況を医師や関係機関に伝えることが最も重要なので直接通信方式で十分ですが、救助の状況をシェアしたい場合にはサーバ通信方式も有用です。
災害対策
いつ起こるか分からない災害に備えるにはランニングコストが低い直接通信方式が有利です。しかし、災害の状況を多くの関係機関で共有するにはサーバ通信方式が有用です。
ウェアラブル通信システム ラズビジョン
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