【令和4年度】遠隔臨場に適したウェアラブルカメラとは?

遠隔臨場とは

遠隔臨場

遠隔臨場とは、動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)によって取得した映像と音声を利用し、遠隔地からWeb会議システム等を介して「段階確認」「材料確認」「立会」を行うことを言います。逆に、発注者(監督員)が現場に赴く従来の方法は現場臨場と呼びます。

段階確認設計図書に示された施工段階において、出来形、品質、規格、数値等を確認すること
材料確認仕様通りの材料が使用されているか確認すること
立会契約図書に示された項目について、その内容について契約図書との適合を確かめること

関東地方整備局においては遠隔臨場は2020年度より試行されていて、2021年度には5倍の件数に増えたと見込まれています。受注者アンケートでは、遠隔臨場による待ち時間の短縮等が有効であり、次年度以降も遠隔臨場の実施を希望する受注者は97%にも達しました。さらに、2022/5/25発表資料によると「工事発注規模が1億円以上の工事は、原則、発注者指定型により全てで遠隔臨場を実施する」とあります。

遠隔臨場は人手不足やコスト削減の対策として有用であったと示され、さらに新型コロナ感染症対策や人材育成にも有用であることから今後も増加していく傾向にあります。

カメラと会議システムの要件

建設作業員

2022年度(令和4年度)のカメラと会議システムの要件です。なお、この数値は必須ではなく技術動向等を鑑みて受発注者間にて協議の上で判断されるとあります。この要件は現在提供される一般的Web会議システムではほぼ網羅されていると思われます。VBRは可変ビットレート(Variable Bit Rate)という機能で、無線通信では広く使われているので特段留意する必要はありません。

項目仕様備考
映像画素数:640×480以上カラー
フレームレート:15fps以上
音声マイク:モノラル(1チャンネル)以上
スピーカ:モノラル(1チャンネル)以上
動画撮影用のカメラに関する参考数値
項目仕様備考
通信回線速度下り最大50Mbps、上り最大5Mbps以上
映像・音声転送レート(VBR):平均1Mbps以上
Web会議システムに関する参考数値
パソコン

発注者の標準的な通信環境です。TCPポート80, 443はWebサイトを表示するための必要最小限の条件であり、それ以外の記載がないことから、かなり強い通信制限がかかっているかもしれない旨を示唆しています。よって、実際の環境は都度確認すべきです。

項目仕様
TCP80, 443
UDPなし
通信プロトコル方式及びポート番号
項目仕様
OSWindows10
ブラウザInternet Explorer11(R4.6まで)
Microsoft Edge
アプリケーション原則インストール不可
利用環境

備考

地下鉄工事

録画機能

「受注者は、遠隔臨場の映像と音声を配信するのみであり、記録と保存を行う必要はない」と明言されています。ただし、監督職員等による監督の実施項目に「遠隔臨場の実施状況を記録して情報共有システム等で監督職員に提出する」とあるので、簡単でもよいので静止画撮影や録画はできた方がよさそうです。

費用計上

遠隔臨場実施にかかる費用は技術管理費に積上げ計上します。機器の手配は基本的にリースとすべきですが、購入することも許されています。購入する場合は、機器の耐用年数に対する使用期間(日単位)割合を乗じた分を計上します。耐用年数は国税庁のガイドラインに準じます(例:カメラ・アプリケーションソフトは5年、ハブ・ルーター・リピーター・LANボードは10年)。

歩きスマホ

地方整備局や発注者によってはカメラを手に持って歩きながら撮影する行為(歩きスマホ)を禁止しています。移動しながらの撮影にはウェアラブルカメラが必須です。逆に、スマホカメラでしか撮影できないWeb会議システムを使う場合は移動しながらの撮影はできません。

遠隔臨場以外の業務への活用

『段階確認・材料確認・立会だけではなく、現場不一致、事故等の報告時の活用』や『夜間施工等における赤外線カメラや水中における防水カメラ等の使用』も妨げないとされていることから創意工夫による幅広い応用・発展が期待されていると読み取れます。

プライバシー

臨場とは関係ない作業者や構造物等は映りこまないよう、プライバシーに配慮するよう謳われています。

参考文献

建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(令和4年3月)
令和4年度関東地方整備局における建設現場の遠隔臨場の試行方針

遠隔臨場に適したカメラとWeb会議システム

ウェアラブルカメラ

安全性の確保や、歩行しながらの撮影を考慮すると、ハンズフリーで使えるウェアラブルカメラは必須ではありませんがとても有用です。なお、遠隔臨場の現場ではメジャー(スケール、巻き尺)や検測ロッド(スタッフ、箱尺)、工事名・工種・確認内容・設計値・測定値・使用材料等が書かれた黒板を撮影する機会が多く、この手の物の撮影はウェアラブルカメラではなくスマホやデジカメのような手で持てるカメラの方が撮影しやすいです。簡単に取り外して手で持てるウェアラブルカメラや、ウェアラブルカメラ/スマホの撮影が切り替えられるようなものが便利です。

特殊機能カメラ

動き回る現場では手振れ補正カメラ、夜間工事や車載利用では逆光補正カメラ、熱の測定や暗視目的ではサーマルカメラが有用です。このような特殊な機能を備えたカメラも手に入りやすくなっています。

Web会議システム

発注者のPCへのアプリケーションのインストールは原則認められないため、ブラウザで動くことが必須です。また、Internet ExplorerをサポートするWeb会議システムはもはや無さそうです。最新のMicrosoft EdgeはChromiumと呼ばれるGoogle Chromeブラウザと同じエンジンを使用しているため、ChromeをサポートしているWeb会議システムも使用できると見込まれます。EdgeやChromeをサポートするWeb会議システムを選定すべきです。

UDPはマルチメディア通信で重要な役割を果たす基本的な通信方式の一つで、遠隔臨場ではUDPが使えない可能性があると読み取れます。Web会議システムによってはUDPが塞がれると通信できない可能性があります。事前の動作確認やWeb会議システム開発会社への照会は必ず行ってください。

遠隔臨場の要件では転送レートは1Mbps以上と謳われています。転送レートは高ければ一般には高画質です。しかし、山間部や海沿い、地下、コンクリートに囲まれた空間では転送レートが低下する恐れがあります。300Kbps程度まで低下しても動作できるWeb会議システムが好ましいです。

Zoom,Teamsキャプチャ
画面キャプチャの仕組み
Zoom,Teamsキャプチャ失敗
画面を動かしてしまいキャプチャ失敗

ZoomやTeamsの利用

ZoomやTeams(以下、「汎用Web会議システム」と呼びます)のスマホアプリはUSBやWi-Fi, Bluetooth接続の外部カメラを認識できません。汎用Web会議システムでウェアラブルカメラを使うには工夫が必要で、不便さも付きまといます。汎用Webシステムでウェアラブルカメラを使う代表的な方法を紹介します。

  • スマホをヘルメットに縛り付ける
    力技です。取り付けは結構大変で、さらには画面をONにし続けないといけません。
  • USBカメラの画像をキャプチャする
    USBカメラアプリでUSBカメラの画像を表示し、その表示された画像を汎用Web会議システムでキャプチャする方法です。やはりキャプチャ中は画面はONにし続けなくてはならず、さらに画面を動かすことも許されません。
  • Wi-Fiカメラの画像をキャプチャする
    GoPro等Wi-Fi対応カメラの画像をスマホに表示し、その表示された画像を汎用Web会議システムでキャプチャする方法です。USBカメラ同様の制約があります。

専門業者のWeb会議システム(ZoomやTeams以外)

遠隔臨場や作業支援向けに開発されたWeb会議システムではウェアラブルカメラが使用できるものが多いです。それらは地域や業種に密着したものも多く、今後は使いやすく手ごろな価格のツールが増えていくと見込まれます。

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