ウェアラブルカメラ取付位置の考察
遠隔作業支援用ウェアラブルカメラの選定は悩ましいです … どこで何を撮るのか、撮った動画をどうするのか、必要な解像度・フレームレート・レンズは、等々。ここでは、上図のような作業者と指令所の遠隔コミュニケーション環境において、作業者の体のどこにカメラを付けるべきなのかを考察してみます。
作業内容を2つに分けます。
- 集中型:作業対象の装置等に集中する
- 分散型:警備員のように注意力を多点に分散させる
作業対象までの距離を2つに分けます。
- 近:手が届く範囲
- 遠:1メートル以上先
以下表のように、各作業内容・対象から付けるべき部位を分類します。
集中型 | 分散型 | |
近 | ① 眉間 |
- |
遠 | ② 頭部 | ③ 胴 |
『集中型:近』では、作業者が「このレバー」と言ったときに、指令所に「どのレバー」か伝わらなくてはなりません。①眉間近傍にカメラが無いと正確に伝わりません。取付位置の都合、カメラは小型で軽量な必要があります。
『集中型:遠』ではカメラ位置に対する厳しい要件は無く、頭部の付けやすい場所で良いです。②頭部側面であれば、防水性等を考慮したカメラを作りやすいです。
『分散型:遠』では、頭部にカメラがあると画像が動き過ぎて見辛いです。③胴体にカメラを付けることで動きをかなり抑えられます。
『分散型:近』は実用性が低いので考慮から外しました。